全44頁の短編小説。
喜銃が実に一年と四ヶ月ぶりに仕上げた小説作品です。「殺した男」と「死んだ男」、双方の視点から互いの犯した罪と人生を省みる、少し奇妙で、温かいけれど、悲しいお話。きっとお楽しみいただけると自負しております……。
『あの日、おれは確かにあいつの姿を見た。確かに言葉を交わした。確かに、存在を感じた。そのお前に願われたような気がして、おれはまだ、この瞬間に至ってもなお、今を生きている。不確かな根拠に照らされ、深雪を、掻き歩いている。/(本文抜粋)』
※ファイル名の「第2版」というのは、誤字脱字を修正したものという意味であり、本作品はシリーズものではありません。