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【原画】笠地蔵のお婆さん / 2014年作
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笠地蔵のお婆さん / 2014年作 / 水彩画、画用紙 作品サイズ... 27×38cm 額縁サイズ... 30×41cm あの有名な笠地蔵のおばあさんの方。 今は笠を作って売っているのはおばあさんの方で、 おじいさんはレトルトカレーの工場で働いている。 おばあさんの方は世渡り上手なタイプ。 あ茄子たしあの家と近い。 たまにあ茄子たしあの所の野菜を貰いに行く。 2019年の個展にて展示した作品になります。 額縁については個展などで使用した際のもので、小さい傷などがあります。 本体の絵に関しては大切に保管しておりましたので問題はないかと思います。 作品保護のため額縁に入れたままで発送させていただきます。 SNSなどで絵の画像を掲載済みです。 こちらでスキャンした絵の高画質データもお付けいたします。 【怪文小話】 ある雪深い地方に、ひどく貧しい老夫婦が住んでいた。 年の瀬がせまっても、新年を迎えるためのモチすら買うことのできない状況だった。 そこでおばあさんは、自家製の笠を売りに町へ出かけるが、笠はひとつも売れなかった。 吹雪いてくる気配がしてきたため、おばあさんは笠を売ることをあきらめ帰路につく。 吹雪の中、おばあさんは5体の地蔵を見かけると、 売れ残りの笠を地蔵に差し上げることにした。 こんな事もあろうかと、準備がよかったおばあさんは、沢山笠を作っていたので、5体の地蔵に被せ、 自ら被っていたものも余り、風呂敷の中にもまだ笠は沢山余っていた。 おばあさんは「お地蔵様に変な気を遣わせずに済んだな」と言い放ち、笠も被っていたし、楽々と家へ帰った。 その夜、もちろん地蔵達は「あのおばあさん、とても親切だったけど、自分の笠あったし、お返しは今度でもいいよね。」という話になった。 その夜、おばあさんは寝ていると、家の外で何か重たい物が落ちたような音がする、 そこで扉を開けて外の様子を伺うと、工場務めのおじいさんがチンするライスとレトルトカレーを沢山持って帰ってきたのであった。 「うちにはレンジとラップはあるけど、器がないから食べれないよ。冷たいカレーとか食べたくないし。」とおばあさんは言った。 「いや、どうにかできるでしょ。ライスの蓋開けてカレーかけてチンすればいいっしょ。」とおじいさんは言った。 案の定、カレーは溢れておじいさんはおばあさんに「もったいないわね、このえろおやじ!」と言われる始末。 おじいさんが落ち込んでいると、おばあさんは閃いた。 「そうだわ!こうすればいいのだわ!」 おばあさんはとりあえずライスをチンして、温まったライスをラップに包み、ライスが入っていた容器に冷たいカレールーを入れ、 ラップをし、チンして、ちょいちょいたべながら、チンしたカレーにごはんを少しずつ入れたのである。 ※チンしたカレーをレンジから出す時、ライスが入っていた時より意外に軽いので注意!カレーをこぼすよ! このチンするライスとレトルトカレーを持ち帰ったおじいさんと 頭のいいおばあさんのおかげで、老夫婦は良い新年を迎えることができたという。