狂気と純心の境目はどこだろうか？ 「あの子」を見ていると時々そんなことを考えさせられる。 あなたが知っている「あの子」はひまわりが好きだった。 ひまわりを愛していた。愛し過ぎていた。 それゆえに「あの子」はひまわりに囚われていた。「あの子」の周りにあるのは人ではなく、いつもひまわりそれだけだった。 「あの子」は幸せなのだろうか？ 「あの子」は狂人なのだろうか？それとも天才なのだろうか？ あなたは考える。 だが、ふとそんなことを考える資格が自分にないことに気づいた。 だってあなたは、 「あの子」を裏切ったのだから。