飽きのこない人生 あらすじ

主人公の「わたし」がある日目覚めると、そこは見たこともない真っ白な四角い街だった。 透明な柵の向こうからあの人の声がする。「わたし」をお姫様にしてくれると誓ってくれた相手だった。 声を追うがあの人の姿は見えない。 四角い街を飛び出し、あの人がくれた約束をこの手におさめようと冒険がはじまる。 しかし、その先にあったのは知りたくなかった事実と、自身という強敵との対峙だった。 セーラー服姿であの人と手を繋ぐ「わたし」、「わたし」とあの人を引き離した「貴方」、嫉妬で歪んでしまった視界、ほんとの「貴方」の顔。 じゃあ果たして、あの感情が嫉妬じゃなければ何だったんだろうか。 これは、「わたし」が脆く正しく生き抜くための壮大な人生奇譚だ。