村岡由梨第二詩集。 「時には一方に無い右足になって、 時には一方に無い左足になって、 グラグラ　グラグラ　グラグラと 不安定に 沸騰する 世界 世界と少女たちは互いの肉体や精神を食い千切ろうと、 ギリギリの均衡を保って屹立している。 彼女たちの射抜くような視線の先にいるのは もはや私なんかじゃない。 彼女たちは怒り、叫び、 自分たちを縛り続ける全てに抵抗する。 赤い待合室の壁にヒビが入る。 もう間も無く迎えの車が来る。 目的地はどこだろう。 私には決して行き先を告げず 彼女たちは叫び続ける。 この世界が壊れるまで。」 （「一本足の少女」） 2,200円＋送料370円 装画=鈴木眠 七月堂2024年11月25日発行 四六判（128×188）　184ページ