ピアノメーカー擬人化、ドイツのメーカー「ブリュートナー」の物語です。ベヒシュタインやスタインウェイと同年にライプツィヒで生まれたブリュートナーは、戦後東ドイツにより国営化され、ドイツ統一とともに一族に返還されました。その歴史をもとに、美しい歌声の少年が辿った運命と、彼を助けに来た同郷の法人とを描いています。 擬人化における「法人」の概念と存在の意味、自然人とのかかわりなど、ピアノメーカー擬人化における「法人」の定義を紹介できるよう、彼らが人の姿をとっていながら人ではないことを描けるように心がけました。 ピアノメーカー擬人化の１冊目の本としてもお勧めです。 表紙と挿絵(3点・未公開)はhizume氏の絵にハルノブ氏(Ropper "H")の仕上です。