千大短歌 第一号
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千葉大学短歌会（大学非公認サークル）による機関誌の創刊号です。 A5サイズ 全68ページ
内容
・自由連作 ・エッセイ ・活動記録（題詠・テーマ詠、吟行録） ・ネットプリント再録
掲載歌
今ここで植物園に行きたいと思えば行ける幸せがある ／真野啓基 鰓呼吸 僕は海が怖くなってフィレオフィッシュにコーラをつけた ／山田やまめ 放送する本の帯よりも速く速く雲を千切って速くなる ／屋上大好き（ではなくて） わたしから逃げて欲しくて向日葵は重すぎるから渡せなかった ／宇井香夏 一週間前の食事をたしかめる それは人文科学 わたしの ／成川額史 穏やかな気候が二年続く島 ここは巨大台風の目だよ ／粟屋大惨事 夏風はあなたに貸され、返された。そういうサドルの高さを漕いで ／田仲快名 おとな・こどもの隙間には夕陽と同じ大きさの沈黙あるね ／平野薫スキー 水塊はいつしか濁って、でもわたしで、pH2.0くらいのプロポーズ ／一政 紐解いてみせろ。経験、傾向に頼らず胸の奥だけを見て ／弓月木日 Lock My June Bride! （あなたに鍵を預けます。夏の青から逃げ切ってくれる？） ／北原暖