【CoC6版】brush up・twice memories【SPLL:E194944】
- Digital300 JPY

あの夏の声は、今でも僕らに眠っている。 【2PL × 高校生 × 終末世界】 ※シナリオ概要 システム :CoC6版 推奨人数 :2人固定 所要時間 :8~10時間想定 シナリオタイプ:高校生秘匿HO型シティシナリオ 時代 :終焉を迎えつつある現代日本、縫北町にある縫北高校に所属している。 推奨技能 :目星 図書館 (低すぎないDEX) ロスト :有り HO1 希望 あなたは前を向ける。 HO2 安堵 あなたは安心している。
あらすじ
20xx年。世界は変わってしまった。 些細な違和感は徐々に膨れ上がり、ある時、爆発した。 専門家によるとその違和感の正体は世界終焉の前触れらしく、その専門家たちは次々に世界終了を提言する。 その提言の影響か現実逃避ゆえか、大人たちは皆この世界を諦めてしまったようだ。 あなたたちはそんな中、2人の「いつもの場所」で待ち合わせをしている。 終わりゆく世界で2人はどう生き、どう結末を迎えるのか。
【世界観の詳細】
・この世界では、何の因果か人間以外の生物や生物に限らず無機物(電柱や車などetc...)に意志が宿っていることがあります。 そんな現状に慣れてしまった人間は、そのことに違和感や嫌悪感を覚えづらくなっています。 ・また、この世界では度々空想上での存在とされてきた生物が確認されることがあります。(悪魔、麒麟etc...)作中でも出会うことがあるかもしれません。 ・世界の終わりについては、専門家だけでなくあなた方一般人もうっすらと感じています。しかし、日常生活に何か影響があるわけではありません。気が付かないふりをしているのか、諦めてしまったのか大人は何事もなく仕事をしています。
-ある自殺した教授の日記ー
はじめは感じ取れすらしない誰もが見逃す違和感から始まった。 一番初めに世界がおかしくなったと気が付いたのは蝶々が楽し気におしゃべりを始めた時だった。 蝶だけで済めばよかったが次第にタヌキも寝言を言うようになるし仕舞には植物が自我を持ち始めた。 水族館の魚が魚の権利を主張し始めたときはさすがにびっくりしたね。 こうやって「些細な違和感」は静かに日常を蝕むように確かな「異常」へと変化していた。 無機物だって感情を持ったように動き始めたんだ。まったくもって異常さ。 それに人類が気が付いたのは遅すぎた。いや、見て見ぬふりをしていたのかもしれない。 ゴキブリがスーツを着て歩いていても誰も騒がずに各々の用事へ向かっていく。これを見て見ぬふりじゃないなんて誰が言える? しかし誰にも対処ができやしないんだから目をそらしていても、それは仕方のないことだ。誰も責められない。 恐らくこの世界はもうだめだ。我々人類が何もしない以上、俺たちはこのまま狂っていく世界を見守るしかない。 私を含め同業者は世界が終わるだなんて言うけど、正確に言えば「人間の支配する世界」が終わるだけなのだろう。 だが、そこに違いはない。だってそうだろ?世界が終わろうと、人類が終わろうと、主観的に見ればどっちだって一緒だ。 今の俺には次におかしくなるのが人間じゃないことを祈ることしかできない。 タイムリミットは人間が人間性を保てているまでだ。 俺はもう人類を諦める。運が悪かったんだ。だから逃げる俺を許してくれ。