『ミッドナイトブルーリベンジ』　 カルト教団の教祖を護衛する主人公が、本部を襲撃した刺客たちと死闘を繰り広げるカルトバイオレンスです。 信じるものに傷付けられ、それでも愛する誰かにすがり付かないと生きられない人間の悲しく切ない性。 新興宗教の二世信者である自分の葛藤を込めて綴りました。 〜〜あらすじ〜〜 新興宗教・崇理教。国内に二万人の信者を持つ教団の本部を突如、刺客たちが襲撃。 実行犯のリーダーの名は青天目千景。崇理教の前身団体・天心の会で身も心も激しく傷付けられた彼女は、実姉である崇理教の教祖、青天目真希奈の命を奪うために本部を襲った。 千景と真希奈、二人と旧知である若山蒼は、現在、教祖の真希奈を護衛する身辺警戒員だった。 三人の間に流れる愛憎。 千景と真希奈に淡い感情を向ける蒼、姉を激しく憎悪する千景、教祖として信者を導く真希奈、三者三様の想念が、風雲急を告げる教団本部に吹き荒れる――。