イミテーションレッド
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文学フリマ東京39(2024/12/1)新刊 文庫(A6)サイズ、本文192ページ 《あらすじ》 実業家としてだけではなく画家としても成功している男、珠墨幻燈。 幻燈には長年描きたいと思っている人物がいたが、その願いは叶わぬまま今に至っている。 描きたいものもなく絵画に対するモチベーションは下がり、ほぼスランプ状態となっていた。 ある日、個展で見かけた少年に惹かれて声をかける。 話しているうちに少年はとある人物の甥だということがわかった。 運命的なものを感じて絵のモデルをお願いする幻燈。 それがすべてのはじまりだった。 「私はどこで間違えた?」 「描きたい」という純粋な願望は「手に入れたい」という欲望へと変わり、愛憎入り混じる執着心が芽生える。 恋焦がれた相手と同じ顔の青年を傍に置いても、美しい女性と恋仲になっても、幻燈は満たされない。 そして幻燈の他にも歪んだ愛情を持つ者が。 「愛と憎しみは表裏一体と聞いたことがあります。愛が深いほど、憎しみも深くなるのだと。珠墨さんのそれは大した愛情じゃなかったのですね」 愛は人を狂わせる。 そこに美しい愛は存在しない。
