飛ぶ夢をみたことがない
- 450 JPY
廃墟のホテル・滅亡しかけた星・美しい幽霊・人が落ちてゆく都市・夢のなかで飛ぶ子どもたち…… 2011年から2019年にかけて、好みのパーツばかりを選んで組み上げた箱庭にキャラクターを配置し動かして遊ぶように、そして好きな音楽にインスパイアされて書いた短篇・掌篇の再録集。
仕様
2019年9月8日 発行 小説|文庫版(A6)|84頁|表紙用紙 地券紙|ダークブルー・黒二色刷|
収録作
「空の鳥籠」 初出:2018.05.20 #シズムアンソロウェブ企画(うさうららさま主宰) http://usaurara.hatenablog.com/entry/2018/04/22/133744 〈共有設定〉 白い船は山の緑に湛(しず)んでいた。戦前に建ったホテルはすっかり朽ち、それがかえってアールデコ様式の退廃美をかがやかせている。リノベーションの話が持ち上がり、男は現地調査に来たのだった。暗い建物を抜け、鳥籠のようなシルエットの真ん中に立つ。屋根の墜ちた廃温室だ。 「冬の惑星」 初出:2011.06.12 『ROCK音楽×創作小説企画 感応ノイズ』(Lumiereさま発行) inspired by Winter,again/GLAY 「逢瀬」 初出:2015.09.20 『BL俳句誌 庫内灯』 inspired by 墓のうらに廻る/尾崎放哉 「なにもうまれない街」 初出:2017.06.21 #さみしいなにかをかく 街から子供がいなくなった日、うそのようにきれいな波打ち際でコーヒーの正しい淹れ方について揉める話をしてください。 「飛ぶ夢をみたことがない」 初出:2016.05.04 『THERE'S A VISION -Tribute to ZABADAK』(冬青さま発行) inspired by 飛行夢/ZABADAK 「雨の庭」 初出:2019.09.08 書き下ろし