ある日トゲナシトゲアリに対バンの依頼が来た───バンド名はMy dead life。 ボーカルであるサクライが、トゲナシトゲアリの音楽性、そして何より井芹仁菜に惹かれたため対バンを申し込んだという。一歳差の仁菜とサクライはこの出会いをきっかけに徐々に仲良くなっていった。しかし、仁菜のさりげない一言をきっかけにサクライの態度は豹変し、仁菜はサクライの家族問題を知ることになる。対バンライブはいくつもの意味を持ち始め、仁菜は自分が間違ってないことを証明するため、サクライの本心を知るために、爆ぜて咲く想いに向き合ってステージに降り立った。 井芹仁菜が誰かの家族問題に関わり、自分の家族問題にも向き合う。そして「強くなりたい」という意志を抱きながら、自分が間違っていないと証明するために全力で歌い上げる話を書きました。よろしくお願いします。 C105(冬コミ)1日目 12/29(日)　東シ48a　楽真思にて。 84P/32000字/A6/¥700