戦後、表現の自由が拡大したことと、政治・経済的矛盾が拡大したために、さまざまな主張を行なう冊子が現れました。それらは「マスコミが伝えないことを伝え」、「個人で非営利で主張する」ために、「ミニコミ」と呼ばれました。
一方60年代以降、マンガの同人誌を作る動きが始まり、各地の漫研の中には数百部単位で本を作るところも現れました。
「ミニコミ」と「マンガ同人誌」は、個人やグループが、自分の費用と自発的意志で作る冊子という点では同じでした。ですが両者は明確に「違うもの」と考えられてきました。ではどのような点で「違う」と考えられてきたのでしょうか。それを明らかにした本です。