短編小説「天使の声を思い出せない」
Physical (worldwide shipping)
- Ships within 7 daysPhysical (direct)300 JPY
Physical (ship to Japan)
- Ships within 7 daysPhysical (direct)300 JPY

短編小説「天使の声を思い出せない」 【紹介文】 「人間の鳴き声」について考えたいと思い、物語を構想した。 人間は言葉を使って他者とコミュニケーションを行う。では、ヒトの鳴き声とは言葉のことなのだろうか。しかし、言葉って、どこからが言葉? 考えていくうちに一つの仮説が浮かび上がってきた。私たちは、初め、自分にしか分かり得ない言葉を持っていたのではないだろうか。それが、他者とコミュニケーションを取ると言う目的のために、リズムが変わり、音が加わり、破壊と構築を重ねて周りと同じ形式を使うようになった。 いつしか、記憶の中から自分だけの、自分の為だけの言葉(それはある意味で人間の鳴き声と呼べるかもしれない) を失ってしまったのではないか。 今回、この物語では、誰しもが心の中に持ち合わせているであろう自分だけの言葉、人間の鳴き声に寄り添いながらそれらを深く探求していきたいと思う。