なぜ複式簿記で記帳するのか?~単式簿記を使いやすく改良したら複式簿記になった件
- Digital800 JPY

お金の出入りを記録しようと思ったとき、ほとんどの人は、単式簿記(お小遣い帳のような形式)で記録をすると思います。ところが、会社の取引を記録する場合には、お小遣い帳のような形式では記帳せず、複式簿記の形式で記録をします。 なぜ、会社の取引を記録するときには、単式簿記ではなく複式簿記の形式で記帳するのか?その理由を考えることが、本書の目的です。 そこで、本書では、まず、Excelで単式簿記の帳簿から決算書を作成する方法を考えます。そして、いろいろな取引を効率的に記録できるように帳簿を改良していくと、結果的に、複式簿記の帳簿になってしまうことを説明していこうと思います。 また、複式簿記の記帳法は、紙に手作業で記帳・集計をすることが前提で考え出されたものです。個人的には、そのせいで、余計な複雑性を抱えてしまった部分があるのではないかと考えています。その「余計な複雑性」というのがどういうものかも、合わせて解説していきます。 なお、本書で書いている単式簿記から複式簿記に改良していくプロセスは、あくまで私個人が考えたものです。調査していないのでわかりませんが、複式簿記がどう作られていったかの歴史的な経緯は、本書で書いている内容とは違う可能性が非常に高いと思います。念のためご注意ください。