
本書では、TCP/IPネットワークで利用できるメッセージングプロトコルであるMQTT(Message Queuing Telemetry Transport)のクライアント開発を題材とし、ソケットプログラミングの基礎について解説します。MQTTとはTCP/IP上で動作するメッセージングプロトコルであり、IoTにおけるデバイスとの通信によく用いられています。 題材にMQTTを選択した理由は次のような理由からです。 ・通信仕様がオープンであり、かつ大きすぎない ・パケット@<fn>{what-is-packet}に含まれる情報にバイナリも含まれていて、HTTPのようなテキストで構成されたプロトコルよりも勉強になる ・HTTPは身近過ぎて、車輪の再開発感が否めない 「MQTTでPublish/Subscribeができるクライアントを開発すること」という明確なゴールを据えてプログラミングを進めていくことで、プロトコルやプログラムの内容をよりしっかりと理解できる一冊です。 【想定する読者層】 次の項目のうちいずれか1つにでも該当すれば、あなたは本書の想定読者です。 ・ネットワークやソケットプログラミングに興味がある人 ・MQTTについて学びたい人 ・すでにRubyを学んでいて、実践的なプログラミングに挑戦したくなった人 ・C言語に興味がある人 【使用するプログラミング言語】 ・Ruby ・C言語