「どんな家族にだって、秘密はある。 　あなたが読み解く、彼女の秘密の物語とはーーー」 初夏のある日。 PLは介護施設に急遽入居したおばあさん「あん」の自宅へ、彼女が残してきた思い出の品を取りに行くことになる。 NPCあんは80歳の独り身の女性である。 物腰の柔らかくにこにことした笑顔でいる「おばあちゃん」である。一方でちょっとした冗談も好きなお茶目な一面もある。 もともとあんは一人暮らしを長くしており、「終活」を意識していた彼女は身の回りも片付けていたが、急の入居であったため彼女自身がまとめておきたかったもの、施設へ持ってきたかったものを持ってくることができなかった。 幸い彼女の容体は安定したが、彼女自身は車椅子で施設から出るほどの体力はない。一方で、自身と向き合う中で「終活」を進めていたあんは、「自分が自分の意識を保っている間」に、自宅に残してきたものを手元に置いて整理したいと考えている。 PLはあんの希望により、彼女の自宅へ、彼女が残してきたものを取りに行く。 彼女が言う「持ってきてほしいもの」は３つ。ただし、どれが彼女の思い出の品か、PLに判断をしてほしい、というーーー PLとあんの関係性：親類／近所で仲良くしていた／介護施設職員など、見知った関係であり、彼女の自宅へ私物を取りに行ける間柄であればどのようなものを設定してもよい。