B6サイズ／全186ページ（表紙含む） 志望大学に落ち、自信を失った主人公・九十九（ここのつづら）は、 上京初日のワンルームで、しゃべるポメラニアン「ここ」と出会う。 「ここ」はなぜか人間の言葉を話し、「三信（しんじるべき3つのこと）」を語る不思議な存在だった。 最初は警戒していた九十九も、 「ここ」との日々の中で、少しずつ心を開き、自分と向き合い始める── これは、誰もが一度は通る「再スタート」の物語。 本書は、すべての文章の頭文字をつなげると1本のメッセージが現れる「折句（アクロスティック）」作品として構成された一冊です。 読むだけでなく、文字の並びにも想いが込められた、 仕掛け絵本のように“仕掛け物語”として楽しめる小説となっております。