1500年前、女王は魔物の軍勢を率いて、空を裂き異世界から現れた。人類は滅亡の危機に瀕し、長い戦いの末に魔法という力を手に入れるが、それでも女王のもとには誰一人辿り着くことができなかった。人々は絶望の中でただ祈りを捧げるしかなかった。
そんな時、一筋の希望が現れる。齢14にして勇者に選ばれ、数多の魔術を自在に操る天才少年。人々はその幼い背中に未来を重ね、命を託した。彼こそが、千年の闇に抗う最後の光だった。
というプロローグで始まりますが、親の愛情に飢えている少年と面倒見の良いお兄さんのお話です。