臆見を根っこ – 音声回文
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この書籍は、論理・音声学・SQL(Structured Query Language)によるプログラミング・自由詩といった芸術的な実験が融合した成果です。 言語・技術・芸術が交差する地点において、本書は文学的創作のあり方を変容させるサイバーパンク的なアプローチを探求しています。 音韻と語彙の検索方法をデータベースの活用によって柔軟化し、詩の中で音の鏡として溶け込ませることで、音声的パリンドロームの構築という難解な試みに、テクノロジーが創造性を拡張する手段となっています。 完全ではないものの、本書はその試み特有の音楽性と響きの調和を提示しています。 書籍に含まれる内容: • 本試みにおける理論的背景の紹介 • 音声的パリンドロームの構築手法 • 詩作のための簡潔なアイディア集 • 音声的パリンドロームの検証方法 • SQLによる語彙・音韻検索およびテーブル構築に関するクエリの例 • 音声的パリンドロームで書かれた詩のサンプル • 未整理の音声的パリンドローム群 • 国際音声記号(IPA)に関する付録 • 音声的に対称な語に関する付録 音声的パリンドロームの設計と自由詩の執筆に関する理論と手法。 語彙・音韻検索を支援するSQLクエリ。 検証用の電子音声生成のためのbashスクリプト。 日本語および国際音声記号を用いた詩的作品5編を収録。