「わたしはずっと、せんせぇと一緒がいい」 思えば戸川凛と出会って以来、天国と地獄を繰り返しているようだった。 戸川さんとの日々は楽しくて、自然と笑顔になれるような気がして、心も身体も浮き上がりそうな感覚がずっとあった。やがて戸川さんの肌に触れて、戸川さんのぬくもりを知って、お互いの肌の温度を共有して、そして肌を重ね合わせて。お互いの生まれたままの姿を見せ合うほどの関係にまで発展していた。 その度に、必ずと言っていいほど、私の身体には罪悪感がつきまとっていた。 これはどう考えても不倫で、夫に対する裏切りで、教育者としても間違いなく道徳に反していて。 だけど、戸川さんと肌を重ねる度に、そんな罪悪感は忘れ去ったかのように霞んで。 けれど、戸川さんと一度別れれば、決して逃れることのできない罪悪感が後を追うようにやってくる。 戸川さんと生きる天国、罪悪感に塗れる地獄。 それらが混ざり合った世界が、今の私の未来予想図だった。 それでも、いかなる無様を晒しても、手に入れたいものがある。 たとえ天国と地獄を繰り返したとしても、叶えたい願いがある。 私の、私達の願いはただ一つ。 加速する至福。そして、迫りくる破滅。 たった一つの願いの為に、己の欲に忠実に生きる女教師と女子高生の恋愛小説、外伝。 というわけで、おそらく人類史上最初で最後かもしれない、人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話のSS集、もとい同人誌となります。290ページ、全23編でお送りします。 あんなことやこんなこと、戸川家でお泊まり会など、色々書かせて頂きました。 あくまで二次創作ではありますので原作とは少し違う解釈も一部ございますが、原作を読了されてる方はきっと楽しめる1冊になっているかと思います。 本文サイズ/ページ数：A6判/290P イラスト：きよの https://www.pixiv.net/users/16775289