Cincuenta (秘密戦隊ゴレンジャー 50周年記念本)
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スーパー戦隊の一番最初の戦隊、 秘密戦隊ゴレンジャーのオールキャラの小説本です。 ドラマが続いていたら、こんな話もあったかもしれない というコンセプトで作った本です。 全員が大活躍で、 男子も女子も関係者が読んでも大丈夫な 健全で元気はつらつ、火薬は当社比120パーセントの小説です。 ある日、東京で次々と密かに小学生が拉致され始めた。 夏休み中であったため、大きな騒ぎにならず、家出か?行方不明か? と、噂されたが、ある小学五年生の男子、賢治は違った 「栄治くんが、俺に黙って何処かに消える筈がないっ 俺との約束をやぶる奴じゃない。 だから栄治くんに何かあったに違いないんだっ」 そう思った賢治が一人で学友達が消えた場所を探し続けていると そんな彼をうるさく襲って襲ってきた男達がいた。 黒十字軍だ。 「このうるさいガキをだまらせろっ」 そう言われ、捕らわれてしまった賢治 どうなる賢治、このまま人知れず殺されてしまうのかっ!? そう震えながらも必死の抵抗をした賢治の目の前に突如現れた 男一人。 「お兄さん方、寄(よ)って集(たか)って一人の子供を取り囲んで、 挙げ句の果てにどうこうするってぇのは、野暮だゼ。 その子が何をしたのか知らねぇが、子供のした事だ。 大目に見て、勘弁してやれよ、なぁ」 低く響く声で、語りかけてくる男の声は、穏やかであったが その声には、無視しがたい凄みが隠れていた。 だが悪の組織として名をはせている黒十字軍としては 唯々諾々には聞き入れられない 「何者だ、部外者は黙っていろ」 「そうか……勘弁できねぇってことか」 しっかりと据わった目で海城が、軽くため息をつく。 だが、そのため息の意味をゾルダーは理解していない。 「ハハハハ、当然だ。勘弁などする気は毛頭ない。 減らず口を二度と叩けぬように、一刀両断するのみだ。 お前も巻き添えになりたくなければ、サッサと姿を消すんだな」 「一刀両断ねぇ…ずいぶんと物騒な話だ」 フッ…と、海城が唇の端を持ち上げて、軽く失笑した。 だが、そう見えた瞬間、彼の脚が伸び、 目の前のゾルダーを勢いよく蹴り上げた。 「ギャアアァァァァァッ」 海城を小馬鹿にしていたゾルダーが、 悲鳴を上げながら空中へと吹っ飛んでいった。 「悪いが俺は、そういうのは好みじゃないんでね。 邪魔させて貰うゼ。この子は、俺が預かる」 そう言うなり海城は、ぐいっ…と賢治を引き寄せた。 「何だとっ、ウギャアッ」 「貴様…ぎえぇぇっ」 海城の宣言に憤り、ワラワラと彼らを取り囲み、 攻撃してきたゾルダーを、海城が躊躇なく殴り倒し、 蹴り倒していく。 十数名いたゾルダーが、あれよあれよと思う間もなく、 次々と地面に倒れていった。 「キ、キサマ、何やつだっ」 「問われて名乗るもおこがましいが……」 呟きながら海城がスッ…と反転した。 その途端、その姿は、真っ赤なスーツに身を包んだ姿に変わった。 そして、その仮面の奥から低く叫んだ。 「アカレンジャーッ」 腹に響く海城の低い声。 その声に全身を打たれたかの様に、震えるゾルダーの間に動揺が一気に広がる。 「ア…アカレンジャーだとっ。 と、ということは、ゴレンジャーかっ」 「いかにも。 ゴレンジャーのリーダー、アカレンジャーだっ」 「くそっ…『ここであったが百年目』と言いたい処だが、 今日は少々分が悪い。この勝負預けさせてもらうっ。 三十六計、逃げるが勝ちだっ」 そう叫ぶや否や、ゾルダー達は脱兎の如く逃げ始めた。 雑兵といえども流石は改造人間、その速さたるや尋常ではない。 あきれるほど素早い。見る見る内に、その姿は消え失せた。 それほど死に物狂いで逃げる集団を、たった一人で追うのは得策ではない。 ましてやケガをした少年を道ずれにしてまで行う事ではない。 そう判断したアカレンジャーは、海城の姿に戻ると、 地面に倒れていた賢治を抱き上げた。 「とりあえず…この子の手当だな」 こんな冒頭から始まるゴレンジャー話。 いかがでしょうか? 爆発あり バリブルーンあり スターマシーンが空を飛び 新命明の決め台詞あり モモレンジャーの活躍、 キレンジャーのおとぼけ ミドレンジャーの奮闘 アカレンジャーの大活躍 50周年記念に久々にゴレンジャーを書きました。 楽しんでいただけたら嬉しいです。 お届けはスマートレターでの郵送になります。 ※システム手数料としてイベント価格から200円加算しています。