小説『明日、ガザへ行く』
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小説 『明日、ガザへ行く』 文庫判 42ページ 発行 2025年1月19日(文学フリマ京都9) 著者 中村冬木 サークル名 千のタンバリン
2023年10月7日ーー 『ガザ地区からのロケット攻撃に イスラエルは報復作戦を開始 双方に死傷者 “戦争状態”に』 高校三年生の関口響生(せきぐちひびき)は、第一志望校をようやく決めた秋のある日、電車の中でそのニュースを目にする。受験勉強に追われる中、深刻さを増していくガザの状況に響生は少しずつ心を傾けていくが……。 「日常の中からどう世界と向き合うか?」を問う、セミフィクション短編小説。 (あとがきより) 小説の中では、高校三年生の響生が2023年の10月以降に過ごしてきた時間を書きました。響生は受験生の忙しい日常の中、ガザの状況に少しずつ心を傾けていきますが、私自身は自分の生活に夢中になり、当時流れていたニュースに真剣に耳を傾けることができませんでした。この小説を書こうと思った一つの大きな理由は、これまでガザで起きてきたことを、小説を書くことを通してまず自分自身が知るべきだと思ったことです。 自分の過ごす平和な日常と、ガザで起きていることのギャップはあまりにも大きく、そのふたつに同時に目を向けることは簡単ではないと思います。嬉しいことも楽しいこともある日々の中で、どうしたら世界と向き合うことができるかということを考えてこの小説を書きました。「ガザ」の名を冠した小説を発行し、イベント会場で「ガザ」という文字を掲げることは、自分にできることの一つなのではないかと思っています。