あとのまつり 刑法インスパイア小説アンソロジー
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発行:第二祭典区(X:@2_FetePrecinct) 発行日:2025年8月24日 印刷所:株式会社ポプルス A5正方形サイズ、本文86ページ 表紙イラストレーション・デザイン:都築なつ 昨年発行した第1弾小説アンソロジー『第二祭典区』に続き、某文芸同人で活動する小説書き4人が今回も集結しました。このたびのテーマはずばり「刑法」。4人の著者が刑法の条文に着想を得て書いた、四者四様な罪と罰の物語をお届けします。 《執筆者》 飴屋京、かくた、桐崎鶉、都築なつ 《収録作品》 「たがう」都築なつ 地元である地方都市で進学し、そのまま就職した主人公。進学の時から都会へ出た幼馴染はよく帰省しては俺を飲みに誘う──今回も帰省してきた幼馴染に誘われて飲んだあと、二人は静まり返った真夜中の街の中を歩いていた。会話を重ねるうちに、主人公が感じ取る心情が語られていく。変わらないようで、街も人も変わっていく。少しずつ寂れ、崩れゆく地方都市、錆びた歩道橋の上で物語は終幕へ向かった。「友情」と呼ぶには少し歪で、でも確かに続いてきた二人の関係性の、一夜の記録が静かな語り口から心に残る一編。 * 「その情けマジで私のためならず」かくた 美学研究者である吉野のもとに、突然高校時代の美術の先輩・井原が来訪する。二十年ほどの付き合いがありながら五年前のある出来事をきっかけに疎遠になっていた井原は、吉野の初恋の人であった。驚きと嬉しさと気まずさが入り混じる再会は吉野に、井原との甘美で醜悪な過去と、彼女の抱えるある秘密を思い起こさせる。──二人の女性の歪な愛情を生々しさ描き出す物語。 * 「〝0000〟」飴屋京 三人で車に乗って、簡単な仕事をこなしに行く。一人はチャットで進捗を報告するだけ、もう一人は着いた先のコテージで探し物をするだけ、あとの一人はそのコテージを燃やすだけ。至極簡単で、怖いことなんてなにもない仕事だから、「俺」はコテージの場所も知らないし、なにが燃えようと知ったことではない。──淡々とした筆致と軽快な会話で語られる、二人の若者の目から見た善意の埒外の物語。前作『第二祭典区』を読んでいると、なつかしいあの人に会える愉しみもございます。 * 「ヒプノポンピア」桐崎鶉 灰皿で殴ったら同居人が死んでしまった。殺すつもりはなかった。当たりどころがよほど悪かったらしい。 「おいどうしてくれんだよ、死んじゃったよ俺」 右斜め上から私をなじる声がした。顔を上げると、やや透けた、顔色の悪い同居人が俯せにふわふわと浮いている。 「たとえ俺の死体を棄てても、俺はオマエから離れねえぞ」 至近距離で叫んでいるのに、吐息もかからなければ唾も飛んでこない。ほんとうに死んだのだという実感がじわじわと湧いてきた。 価格は会場頒価800円+手数料100円となります。ご了承ください。













