― 灰は終わりではなく、はじまりの温度を持っている。 No.02「Ashes Will Bloom」は、その気配をかたちにした作品です。 このデザインを作る途中、何度も“何も残らない”という恐怖と向き合いました。 燃え尽きた羽の傷、深い黒の床、舞い散る灰。 どれも「失ったもの」の象徴のようで、最初は胸の奥がざわつくばかりでした。 けれど、灰の粒をひとつずつ積み重ねていくうちに、 私はその中に微かな“芽吹き”のような光を見つけました。 崩れた羽の隙間にも、まだ消えきらない温度がある。 それは大きく咲く花ではないけれど、確かに“生きようとする力”でした。 No.02 は、 「壊れたままでも、前へ進む意志は生まれる」 その静かな真実を刻んだ一枚です。 もし今、あなたの中にも灰のような時期があるなら── どうか思い出してほしい。 灰は、すべてが終わった証じゃない。 そこから咲くものも、必ずあるのだということを。 作品はこれからも続きます。 No.03 の制作に向けて、また一つ、世界が深まっていきます。 ゆっくりと、このシリーズの変化を見守っていただけたら嬉しいです。