おみくじラインナップ

『小さい足』 私が里枝を、逃さなきゃいいだけなんだから。 産まれたばかりの姪っ子の足を見て、里枝を逃さない方法を考える。 執着、捕獲、無邪気。 『とけたかき氷』 「さあ、お食べ、美弥子ちゃん」 両親の離婚調停が終わるまで預けられていた母の田舎で、綺麗な人に話しかけられる。 人外、葬式、神隠し。 『カルピス』 まだ、アイツがいる。 かつて薄いドリンクバーのカルピスを「濃いね！」と喜んだ綾との生活。 過去、深夜、希望。 『ビオトープ』 「お前のために、ずっと神様でいてあげる」 神様めいた彼女に踏みにじられたい。使われたい。仕えたい。 崇拝、従順、上下関係。 『まどろみ』 ずっと、私のそばにいてくれたらいいのに。 水族館の大水槽を見つめる海璃。海璃を見つめる私。 自由、光、諦め。 『ブラフ』 「ねえみのりちゃん、尽くすタイプって嫌い？」 かっこよくて、スマートで、まるでみのりの妄想を具現化したような千尋先輩に、二次会から二人で抜け出すことを提案される。 恋愛、駆引き、捕食。