>「これは　“アルバム”　ではない」 ＞ミシェル・フーコーの幽霊を想起し書かれるこの文章に、私はこれまでにない無責任さを感じている。コンピレーションアルバムというにはあまりにも「完成」してないQRコード先の作品たちは、今後数か月、或いは数年の月日を経てより多様で複雑な生成変化を経て、これまでより良い(或いは悪い)形で変化することが予定されている——要するに、この作品は「生成変化」する。まるでいい加減だが、しかしながら、これは「われわれ」が仕掛ける生成変化のための言葉であり、あらゆる構造からに縛られず、自由なdéconstructionだ。無責任な異常さを、あなたは「掛け金」に思うだろうか。あるいは「免罪符」に思うだろうか。 ＞これはアルバムではなく、不完全で断片的な草稿draftだ。そしてこの文章も正しいものではない。だがこの不完全さを、誰かが誤配するならそれはまた一興だ。幽霊たちが今後為しうるだろう生成変化は止まらない。だがそれは、この先の未来に提示される決定「「不」」可能性でもある。実態を持たない幽霊のようなコンピレーションアルバムを、ここに提供する。