航路の向こう側 ――観測者が“人”になった日――
- Digital500 JPY

これは、 世界線を守る組織〈ピースギア〉の内部で起きた、 一つの判断の記録である。 世界線維持率は基準値内だった。 文明崩壊率は、理論上は許容範囲だった。 それでも、 ある観測者は規則を破り、 救える命を見過ごさなかった。 結果として救われた命は、四十二万人。 同時に、世界線は崩壊寸前まで追い込まれた。 本作は、 「正しい判断」を描く物語ではありません。 また、英雄譚でも、勧善懲悪の物語でもありません。 描かれるのは、 理念を理解した者が、それでも破ってしまった瞬間と、 その後に残された沈黙です。 ■本作について 本作は 『新たなる航路へ ―ようこそ、ピースギアへ―(新人向け冊子)』 :https://saijilyouizumo.booth.pm/items/7796689 読了後を想定した作品です。 世界観・用語の解説は行いません。 読者に答えや救いを提示する構成ではありません。 ■こんな方におすすめ 前作を読んだあと、理念の「その先」を考えたくなった方 SFにおける倫理・判断・責任を扱った作品が好きな方 派手な展開よりも、静かな問いを残す物語を求めている方 ■ご注意 本作には、戦争・大量死・倫理的葛藤の描写が含まれます。 読後に明確なカタルシスは用意されていません。 「正しさ」を求める読み方には向きません。 世界線を守るか、文明を守るか。 その問いに、答えは書かれていません。
