イーハトーヴ ワ 遠クニナリケリ
- Digital100 JPY

アリジナルアニメに載せたオリジナルソングです。 --- 宮沢賢治に憧れて 宮沢賢治のように生きたくて そして器用に生きてしまう 自分を責める全てのデクノボーに捧ぐ #宮沢賢治 #イーハトーヴ #テンデラ野 ---- 玄米四合と 味噌と少しの野菜 そんな清廉な夢を 鼻で笑って 俺は今日も 高いワインを転がし 誰を蹴落とすか 値踏みしている 手帳に書いた 「アメニモマケズ」 滲んだ文字は 泥を被って読めやしない 東に病気の子供あれば 保険のパンフを売りつけ 西に疲れた母あれば 効率の悪さを説教する 南に死にそうな人あれば 自己責任だと切り捨てて 北に喧嘩や訴訟あれば 損得勘定で火に油を注ぐ 鏡の中の男が ニヤリと笑う 「お前は賢いな、実に上手くやってる」 その言葉が 毒のように 喉の奥を 焼き尽くしていく デクノボーなんて 最高の誉め言葉じゃないか 器用に人を騙して 上手に嘘をつく こんな「利口」な俺を 誰が愛せるというんだ もしも許されるなら もしもやり直せるなら イーハトーヴォに生まれたら 俺をデクノボーにしてください 褒められもせず 苦にもされず そんな存在は この街じゃただの敗北者だ だから俺は 鎧を着込んで 優しさなんて ゴミ箱に捨てたんだ 空の青ささえ 換金できるか計算する 最低の 「賢者」だ (激しいギターソロ) 雨に打たれても 風に吹かれても 俺の心は 一滴も濡れやしない 不感症の魂が 凍えて叫んでいる 「誰か、俺を叱ってくれ」と デクノボーなんて 最高の誉め言葉じゃないか 器用に人を騙して 上手に嘘をつく こんな「利口」な俺を 誰が笑えるというんだ 汚れたこの手で 祈ることさえ忘れた イーハトーヴォに生まれたら 俺をデクノボーにしてください 野のボロ布のように ただ立っていたい 計算も 偽りも 何もない場所で サヨナラ、賢い俺 サヨナラ、醜い世界
