鉱物の隠された光II 燐光・寿命解析が解き明かす発光のダイナミクス
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「なぜ光るのか」のその先へ。石が放つ「光の余韻」を数値で読み解く。 分光解析から迫る蛍光鉱物本の決定版。Part IIは待望の「燐光・寿命」編! 2026年5月「春の浅草石フリマ」で発行した第2弾が、ついにオンラインに登場です。 前作で話題を呼んだ「自作分光システムによる蛍光解析」がさらに進化。今回は、目視だけでは決して辿り着けない「燐光(残光)」と「発光寿命(時定数)」の世界を徹底的に可視化しました。 ■ 本書で挑んだ「新たな視点」 これまでの「何色に光るか」という情報に、新たに「ミリ秒単位の時間軸」を加えました。なぜライトを消した後に色が変化する石があるのか? なぜ43時間も光り続ける石が存在するのか? その謎を、ごまかしのない実測スペクトルと物理モデルで鮮やかに描き出します。 ■ 読み応え十分の収録内容 新たに40種の蛍光鉱物を追加解析: 希少なウラン二次鉱物群や、構造欠陥により鋭い発光を放つガーネットなど、貴重なデータを満載。 個人の追求から生まれた精密解析: 市販の図鑑でもなかなかお目にかかれない、詳細な「燐光スペクトル」やミリ秒単位の「発光寿命」を算出。個人研究ならではの徹底的な深掘りを試みています。 知的好奇心を満たす『Coffee Break』節: 「パキスタン産蛍石の43時間超に及ぶ残光解析」や「日光の下ですでに石は光っているのか?」など、実測データに基づき鉱物の不思議を検証。 ■ 圧巻のボリュームと資料性 前作と合わせた計110種の蛍光鉱物総覧(インデックス)を収録。 全116ページ、オールフルカラー。美しい結晶写真と、高精度な波形グラフの融合。 用語解説ページも完備しており、物理的背景の理解を助けます。 「ただ綺麗だから」で終わらせたくない。鉱物が辿ってきた地球科学的な歴史と、結晶の中に閉じ込められたエネルギーの動態を、一緒に旅してみませんか? 【書籍仕様】 サイズ: A5(フルカラー・116ページ) 発行日: 2026年5月15日 著者: 光る石の分光解析研究会(@hibi_bunko) 前作との違い: 内容の重複はほとんどありません。新たに選定した鉱物のほか、第1弾を補完する「時間軸での解析」という全く新しいトピックが主役となっています。
本書目次
目次 はじめに (p.1) 1. 鉱物はなぜ発光するか:基礎 (p.4) 1) 鉱物の発光と「発光中心」 2) ランタノイド(希土類元素)による発光 3) 第一遷移金属元素による発光(結晶場の影響) 4) 蛍光・燐光と分光解析の意義 2. 蛍光スペクトル測定システムの構成と仕様 (p.6) 1) 励起光源(UV-LED) 2) 分光・受光システム 3) 制御およびデータ処理 3. 燐光測定に向けた光学系の最適化(p.8) 1) 測定系改良の背景と目的 2) 光学系の改善(集光効率の最大化) 3) ソフトウェア設定の最適化(S/N 比の向上) 4. 各種鉱物における燐光解析と発光寿命の定量化 (p.10) 1) 鉱物における「燐光」の物理的解釈と定義 (p.10) 2) 金属イオンおよび格子欠陥に起因する無機ルミネッセンスの解析 (p.12) - Willemite / 珪亜鉛鉱 - Witherite / 毒重石 - Calcite / カルサイト - Special Calcite / 特殊なカルサイト - Manganocalcite / マンガノカルサイト - Sphalerite / 閃亜鉛鉱 3) 有機成分および励起三重項状態に起因するルミネッセンスの解析 (p.29) - Creedite / クリード石 - Trona / トロナ(重炭酸ソーダ石) - テクニカル・ノート:鉱物中に含まれる腐植物質の化学的特性と取込み機構 - Celestine / 天青石 - Mellite / 蜜蝋石 - Aragonite / アラゴナイト(霰石) [Coffee Break] 結晶に刻まれたエネルギーの余韻 ― 蛍石の 43 時間におよぶ⾧残光 4) 総括と今後の展望 (p.48) 5. 鉱物の発光分析(不純物・主成分別)(p.49) 1) 掲載蛍光鉱物 総覧 (p.49) 2) 発光中心の帰属について (p.55) 3) 分析結果:ウラニルイオン(UO22+)を発光中心とする蛍光鉱物 (p.57) - スレッドゴルダイト、グリムセライト、ボブクック石、ウィークス石、アーセヌラノスパス石、 メタゼレライト - [Coffee Break] 日光の下に隠された「光」を探る - ナトロマーケイ石、サレー石、燐重土ウラン石、ファーカライト、ノバセック石 - [Coffee Break] なぜ『光らないはず』の緑の結晶が輝くのか? - オパール、鉛ゴム石 - 本節の総括・一覧表:ウラン二次鉱物の化学分類と発光ピーク波⾧の相関 4) 分析結果:マンガンイオン(Mn2+)を蛍光発光中心とする蛍光鉱物 (p.77) - エスパー石、スヴァブ石、ソーダ珪灰石、単斜末野閃石 - [補足] 配位数と結晶場の強さがマンガンの発光波⾧に与える物理学的根拠 - [Coffee Break] セージブラッシュ上の岩塩結晶 - ワルストロム石、珪灰石、ロードクロサイト、灰礬柘榴石 - 本節の総括 5) 分析結果:三価鉄イオン(Fe3+)を蛍光発光中心とする蛍光鉱物 (p.93) - スローソン石、ズニ石 6) 分析結果:有機不純物に起因する蛍光鉱物 (p.97) - セレナイト(砂時計型)、アルモハイドロカルサイト、シュウ酸石灰石 7) 分析結果:結晶構造固有の多面体ユニット(TiO6, SnO6, WOx 等)に起因する蛍光鉱物 (p.102) - マラヤ石、透輝石、デュモルチェ石、ノルベルグ石、バラトフ石、ソレンセン石、鉛重石 - 本節の総括 6. 参考文献 (p.113) 7.用語解説:ルミネッセンス・ダイナミクスを理解するために (p.114) 最後に (p.116)









