クトゥルフ神話TRPGシナリオ『空き名』SPLL:E188960
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死者を演じ続けることでしか保てない場所を、それでも「家」と呼べるか。 十年前に亡くなったはずの親族から、あなたのもとへ一通の依頼状が届く。 差出人は、死んだその人の名前。 宛名は、あなた自身。 山間の限界集落に残された古い家を訪れると、そこで待っていた老人はあなたを見て、知らない名前でこう呼んだ。 「よく帰ってきてくれた――〈○○〉さん」 仏壇には新しい花。 あなたの身体に合う晴れ着。 死者について尋ねても、誰も「死んだ」とは言わない。 そして村の人々は、ごく自然に、あなたがここへ帰ってきたものとして振る舞う。 これは、名前と役割を受け継ぐこと、家を残すこと、そして「自分であること」をめぐる物語です。 シナリオ概要 システム:クトゥルフ神話TRPG 第6版/第7版両対応 舞台:現代日本・山間の限界集落 人数:タイマン(KP+PL1名) プレイ時間:ボイスセッション2〜3時間程度 テキストセッション:4〜7時間程度目安 戦闘:なし PvP:なし ロスト率:中程度 想定エンディング:4種 レギュレーション:全年齢 推奨技能 〈目星〉〈図書館〉〈心理学〉〈オカルト〉 準推奨技能 〈説得〉〈言いくるめ〉〈信用〉 こんな方におすすめ 閉鎖的な集落や旧家を舞台にした因習ホラーが好き 派手な戦闘より、違和感が少しずつ積み重なる恐怖を楽しみたい NPCとの対話や探索によって真相へ近づくシナリオが好き 「歓待されることそのものが怖い」タイプのホラーが好き PCの選択が、その人物の自己認識や結末へ反映される物語を遊びたい タイマンでPC一人の感情や決断を丁寧に描きたい 本作では、敵意や暴力ではなく、親切・懐かしさ・家族としての扱いが徐々にPCを取り囲んでいきます。 何を受け入れ、何を拒むか。 その小さな選択が、終盤の展開へ影響します。 本作の特徴 「歓待」が恐怖になる因習ホラー 村人たちはPCを脅しません。 むしろ茶を出し、席を用意し、懐かしそうに名前を呼びます。 問題は、その名前がPC自身のものではないことです。 日常的で穏やかな振る舞いの中に少しずつ異常が入り込み、「ここでは何が当然とされているのか」を探索していく構成です。 PCの選択を記録する独自要素「受容度」 PCが村から与えられる名前・装い・役割をどう扱ったかによって、終盤の状況が変化します。 単なる礼儀や沈黙ではなく、PCが明確に何を受け入れ、何を拒んだかを重視する設計です。 ランダムイベント表も収録し、移動や場面転換の中でも「この歓待を受け入れるか」という選択が発生します。 初見KPでも進行しやすい構成 探索場面ごとに、 状況 → PCの疑問 → 行動対象 → 得られる情報 → 次の行動 が接続するよう整理しています。 核心情報の取り逃しによる進行停止を防ぐ救済処理、クライマックスの進行図、KP用サマリー、第6版/第7版それぞれの裁定も収録しています。 注意事項 本作では以下の要素を扱います。 異性装 ジェンダー表現や社会的認知への接触 家・血縁による役割の強制 アイデンティティの侵食 自己喪失型のロスト 「異性装そのもの=自己喪失」として扱う作品ではありません。 恐怖の中心は、本人の意思に反して他者の名前・役割・社会的認識を強制されることにあります。 セッション開始前に、KP・PL間で扱える要素と避けたい要素を確認してください。
