【PDF版】JINX PROGRAM 日本語版 No.7
- Digital700 JPY



本の長さ:50ページ Theodore Annemannが刊行していた歴史的マジック誌『THE JINX』。本書は、その誌面で展開されていた「Suggested Programs」コーナーをもとに構成された、本シリーズの事実上の最終巻となる第7巻です。 本巻が扱うテーマは、ジャンルを問わず「あらゆるマジックの中から選りすぐって構成された一本のショー」です。アタッシュケースや鞄ひとつにすべての用具が完璧に収まり、現場に到着して蓋を開けた瞬間から、30分におよぶバラエティ豊かなフルアクトを丸々演じきるためのプロットと構成が詳細に解説されています。 前作『No. 6』と同様に、本書もまた挿絵は極めて少なく、文字とロジックだけで淡々と構成された解説スタイルは一貫して硬派そのもの。また、収録されているトリックの中には、現代では入手困難となった古典的な道具(スレートなど)を用いた手順や、服装に一定の制限を課す条件も含まれており、現代のあらゆるシチュエーションにおいて「そのまま即座に実演できるか」と言われれば、決して容易ではない難点があることも事実です。 しかし、そうした時代背景によるギャップや実用面のハードルを差し引いても、本書に詰め込まれた知恵と歴史的価値は色褪せることはありません。アンネマンが愛した機能的なビレット・インデックスの構造や、現代的なアプローチへと繋がる系譜など、マジックの進化のプロセスを読み解くための貴重な足跡がここに遺されています。 そして何より重要なのは、本シリーズは当時「No.5」までしか冊子化されておらず、前作『No. 6』に続くこの『No. 7』もまた、英語版としては未刊行のまま歴史の闇に埋もれていた、文字通りの“幻の最終巻”であるという点です。 単発のビジュアルな現象を消費するだけでは決して辿り着けない、「道具の制限を排し、いかにしてひとつのショーをビルドアップするか」という構成力の深淵。それは、古典の引き算・足し算の歴史を学ぶ研究家にとっても、自分だけのルーティンを模索する実践派にとっても、知的なスリルとロマンに満ちた体験となるはずです。 JINX PROGRAMシリーズの掉尾を飾るにふさわしい、歴史に埋もれていた最後の一編。その重厚な幕引きを、ぜひあなたの手で紐解いてみてください。 ■目次 バラエティ・マジック・アクト 1 リングの移動(No.3にも収録されています) 2 四次元ソーイング 3 ゴースタティック・タッチ 4 カード・フィネス 5 レディ・アンド・ジェントルマン 6 ティテュバの気まぐれ 7 ネバー・フェイル 8 グラトゥーレの悪ふざけ 9 「おやすみなさい」 あとがきと各トリックの感想


