躓きハニームーン
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文庫本/253ページ 短編集 砂漠でメノリスからの誘惑を受けたフロワードがローランドに帰国するまでの空白期間の話。カプ要素はあまりないですがフロワードは陛下のことを強く意識していて、あとメノリスがフロワードによく絡みます。 オリキャラ登場注意。 以下あらすじ。 「終焉より来りて」(1節〜2節のみprivetterからの再録) ゲイルフィックラント帝国山間部のブリッジウォーター村にはスフェルイエットの侵略の足音が近付いている。蹄を備えた異形の女神を崇めるこの村で、少年は影の獣を引き連れた男に出会う。 「虹の落ちる町」(再録、一部加筆) 中央大陸の聖都ルナリスを訪れたフロワード。その前に姿を現したのはメノリスを名乗る少年だった。そして遺物を携える「聖女」が祀り上げられるその地には、エルトリア共和国すらも手を伸ばしてきているようで……。 「躓きハニームーン」 再びローランドの占領下に置かれたウルド民管区の旅籠では南へ向かう密航船の手引をしている。従業員の少女は客の抱える影を見つめるたびに、かつて見た暗い瞳を繰り返し思い出していた。 「浮き舟」 エルトリア共和国イース村の血族は女神が遺した『盃』を使った儀式を代々行っている。『盃』の奪取をフロワードに命じられた部下の前には数多の解けない謎があった。過去の猟奇事件の真相、議員の落胤たる祭司の双子の正体、そしてフロワードの真意。 全てが終わる時、フロワードは双子の片割れの瞳の中に何を見るのか。