伴名練、坂永雄一、皆月蒼葉、曽根卓の、第４期京大ＳＦ研ＯＢ４名による改変歴史をテーマにしたＳＦアンソロジー、本文130ページ弱。 ソ連のＡＩが技術的特異点を突破した――伴名練「シンギュラリティ・ソヴィエト」 改変種の朝顔が浮世絵を自動生成する――皆月蒼葉「江戸の花」 野生生物の調査が思わざる結論を導く――坂永雄一「大熊座」 緑茶が恐るべき薬物だった日本の歴史――曽根卓「緑茶が阿片である世界」 夏コミや大阪文学フリマ、京都ＳＦフェスティバルなどで完売が相次いだ作品集です。 坂永雄一●第１回創元ＳＦ短編賞・大森望賞を「さえずりの宇宙」（『原色の想像力』収録）で受賞。その他の作品に「無人の箱舟で発見された手記」（『年刊日本ＳＦ傑作選　アステロイド・ツリーの彼方へ』収録）、「ジャングルの物語、その他の物語」（『ＮＯＶＡ＋　屍者たちの帝国』収録）。 曽根卓●同人誌『稀刊　奇想マガジン』編集長。 伴名練●日本ホラー小説大賞短編賞を受賞・改題した『少女禁区』でデビュー。最新作は「ホーリーアイアンメイデン」（『年刊日本ＳＦ傑作選　プロジェクト：シャーロック』収録）。 皆月蒼葉●第３回創元ＳＦ短編賞・大森望賞を「テラの水槽」で受賞。