「だからぼくは君に踏み込む。気にしている名前だって呼ぶ。君を独りになんてさせない」
――オドロキは自身を構成する全てに嫌悪していた。顔も名前も知らない両親が残した、命も腕輪も、名前すらも。
肉親ですら、オドロキがどんなに願っても再会はできない。
なんていう絶望からスタートするオドナルです。でもそんなオドロキくんの悲しみこそが、4時代のスレた成歩堂くんを理解する助けになるし、深い絶望は消えないけれど、成歩堂くんや事務所のみんなといることで少しは生きやすくなるかな、っていうストーリーになっているハズ……です。
4月9日 裁きの庭30 ほ37にて頒布しました。
64P 700円