北川浩二といいます。
47篇収録の詩集「わたしの胸は反響する」
よかったら気軽に手にとってみていただけるとうれしいです。
(サンプルとして詩を載せてみます)
「消灯」
眠る前にかならずすること
部屋の明かりを消す
たとえいい一日では
なかったかもしれない今日とも
ここで静かにお別れ
明かりを消すときに
いちばんやさしい
いまでは
もう何も思い浮かべない
ひとり暗やみのなかで
記憶喪失になる
さよなら自分
苦痛だった自分
さよなら
明かりを消すときに
いちばんやさしい
多分明日は今日の続き
それでもとてもやさしい