[24]ハッピーシープ 7
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44P/B6/8ポイント/コピー本 【デュオ×カトル】 ▼作品価格に 送料なども含まれていますv ひつじ本の7冊目になります。 しかし7冊目と言ってもブログ(サイト)にある、ひつじ関連の小説を読んでいれば、なんの問題もなく楽しめると思います。 今回はデュオさんがひつじっ子カトルと、美味しいものを食べようとはりきります! ひつじカトルはデュオさんと美味しく楽しく美味しいものを食べられるでしょうか!? 可愛いお話と見せかけてデュオさんのヨコシマな煩悩も沸き立ちまくっているお話であります。 デュオさんがスケベでなくてどうするんだ!(笑) いつまでひつじっ子の操は守られるのでしょうか(笑) ああ、なんか微笑ましいお話が、それでもってヨコシマな想いも詰め込まれたお話が読みたい!ってかたに手にしていただきたいですv
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デュオがその情報は不意打ちだと思ったのは、それを知らなかったせいで、損をしていたと思ったからだ。 「カトルってモノが食えないんじゃなかったのかよ……」 そう思っていたから、デュオはずっと「これは飲んでいました!」とカトルが言った軟水の天然水だけをカトルのために用意し続けていたのだ。 いつも、食事中にカトルの姿を見ながら、一緒に美味いものが食えたら、美味いものを食べてその感動を共有できたら、どれだけ、いいだろうかと思っていた。 一緒に食べることはできなくとも、カトルはデュオがついであげた天然水をちびちびちやりながら、いつも楽しく食事に付き合ってくれていた。カトルはにこにこと可愛い笑顔で毎度、同席してくれていたから、それだけでも充分に満たされていたが、でも、やはり、どうせなら、同じ思いを分かち合えたら、もっと、楽しいのではないかとデュオが考えてしまうことがあったのも無理もないことだろう。 その場にいてくれるだけで、楽しいのだから、一緒に同じものを食べるとなった日にはどれだけの喜びが待っているのかと、想像するのを止めろというのが酷な話だった。 昨夜の食事中になにげに、 「カトルも一緒に食えたら、もっと、よかったのになぁ……。でも、腹でも壊すとダメだもんな」 そうデュオが呟いたのへ、カトルがケロリと言ったのだ。 「食べられますよ」 「はぁッ?」 寝耳に水だった。 「ちょ、ちょっと待て、カトル。おまえ、水しか飲めないって言ってたよな」 カトルは首を傾げる。 「言いましたっけ?」 「あの、だって、食べないって」 「はい。食べませんよ」 「え? いや、だから、食べられないんだろ?」 「いえ、食べられますけど」 「はァ?」 話が見えなくなってきた。 「カトル、なんか、こう、オレたちの会話、噛みあってないみたいなんだけど。もっと、わかりやすく説明してくんない?」 「なにから、説明すればいいんですか?」 こんがらがる会話に眉間に皺を寄せてしまっているデュオとは違い、カトルは天下泰平の世の穏やかな笑顔である。