
産業機械やロボットに必ずと言っていいほど使われる部品である「モータ」を動かすための基板である「モータードライバ」が作れるようになる本です。 部品を選ぶ際のデータシートの読み方,回路図の読み方、パラメータの意味,分かりにくい逆起電力や,熱抵抗を考慮した部品温度の検討手法など,大電流を扱うモータードライバを設計するのに必要な知識をたっぷり詰め込みました! ネットに情報が少ないモータードライバですが、ロボコンで5年間モータードライバを開発し続けた経験をもとに、徹底的に解説します。 駆動効率を上げるために試行錯誤した実験データも公開! 本文80ページ ページ下に目次を記載しております。
●目次
第1章 モータードライバの基礎 ・モータを知る(ブラシ、ブラシレス、コアレス) ・Hブリッジ回路 ・Hブリッジのスイッチング部品(トランジスタ(MOSFET,IGBT),リレー) ・PchMOSFETとNchMOSFET(利点欠点、駆動方法) ・PWM制御について ・PN,リレー,チャージポンプ.ブートストラップ ・デッドタイム 第2章 モータードライバを設計しよう! ・使用するモータを決める ・電流、電圧、PWM周波数を決める ・FETを選定する(Id,Vds,Ron,Ciss,アバランシェ耐量等,データシートの読みかた) ・ゲートドライバを決める(保護回路,プッシュプル回路) ・ゲート抵抗、ダイオードを決める ・コンデンサを決める(ブートストラップ用,スピードアップ用,大型コンデンサetc.) ・レギュレータを決める ・シミュレーションで異常を確認する ・アイソレータを決める ・MDの設置方法を考える ・基板の種類を決める ・基板を外注する ・部品を実装する(手はんだ、リフロー,ソルダーペースト) ・動作試験をする ・MDが動かいない時にすべき事 第3章 モータードライバを深く理解しよう! ・逆起電力と回路への負担について(外付けダイオードは必要?,Vds耐圧について) ・[実験] モータを最適なPWM条件で駆動する ~電気時定数と効率~ ・スルーホール,面実装型部品の熱設計の方法 ・制御側・パワー側の絶縁は必要?
実際の読者様からの声
・「この値段でいいんですか?!?!大変得な思いをさせていただいちゃいました。大学ロボコンに出場しているものなのですがMDの継承がうまくいっておらず新入生の自分が実質1から作る流れになって困り果てていたところ救世主のごとく舞い込んできた書籍でした。恩人です。ありがとうございます。」 ・「データシートを示しながら、実際の計算もあったのでわかりやすかった。 モータードライバーだけではなく、回路や素子の勉強としても良著であった。」 ・「普通に専門書レベルで分かりやすくて良かったです! メカ屋で勉強中ですが頑張ってMD作ります!」 ・「かつてNHKロボコンに出場していた者です. ひょんなことからMD設計の講座を頼まれて,Hブリッジ回路の設計についてわかりやすくまとめた書籍を探していたところ,本書に出会いました. とてもわかりやすくまとまっており,受講者に一人一冊買ってもらいたいぐらいです! ありがとうございました!」 皆様ありがとうございます。とても励みになります。
●対象読者
モータードライバを完全に理解したい方 モータの動かし方を知りたい方 モータードライバを設計してみたい方 ロボコン経験者の方 パワー系ハードウェアに触れてみたい方
その他
本書の改訂版を出版した際,この商品の購入者は最新版を無料でダウンロードいただけます.(このサービスは予告なく終了する可能性がございます) 表紙作成・本文中イラスト作成:まにまに様 更新履歴 ・2019/9/23 修正版にver.up