いつか薔薇色を踏むために
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紅林珠璃の目の前には二本の道が伸びる。 一つは「アイドルの道」 一つは「役者の道」 若さの魔法はもうすぐ解ける。 だから彼女はガラスの靴を脱ぐ決意をした。 裸足のまま茨の道を歩く決意をした。 その険しい道の先に、焦がれた薔薇色があると信じて。 「紅林珠璃はアイドルを辞める」 そして 「紅林珠璃は役者になる」 大空あかりの全国ツアー「あかりrevolution」へのゲスト参加をアイドル人生最後の舞台と決めた彼女は、ラストステージをあかりと作り始める。 そして退路を断った彼女は自分の決意を身の回りの人間に打ち明けていく。 紅林可憐、光石織姫、氷上スミレ。そして新条ひなき。 アイドルとしての人生に終止符を打つ彼女に、周囲はどんな言葉を掛けるのか。そして彼女は何を思うのか。 これは彼女が決意をしてからの、後始末の話。 シンデレラが舞踏会から去る話。 --------------------------------- 芸能人はカードが命!19で頒布した作品です。 その際のサンプルとして冒頭がpixivに上がっております。 文庫サイズ/113p あかりrevolutionシリーズ三作目です。 例によって今作単体で読むことは出来ますが、今作からは尚一層シリーズに関係する小話や情報が出てきますので、気になった方は前作、そして今後の作品もお手に取っていただけると幸いです。 前作一覧 ・一作目「夕の色は、君の色」 ・一作目の前日譚「song for sing for」 ・二作目「ひまわり色で笑って」