血にまみれたドレスが翻る。 両手でしっかりと握りしめた剣の柄まで真っ赤な雫は滴って、細い指を濡らしていた。 二人、重ねた指先を―― 2019.5.12 コミティア128発行 創作百合小説 姫×侍女 A5・60P・¥650(通販価格) ※タイトル文字は金の箔押し エルヴィナーラが大国ヴィリーラント公主国へと嫁いでのち、故郷セタリオは執政官グラッツァーノの圧政により荒廃してゆくばかりであった。 ヴィリーラント・セタリオ同盟軍による隣国グアルドへの侵攻の日が刻一刻と迫るなか、祖国セタリオでの革命を目指すエルヴィナーラは、義母であるヴィリーラント公妃インテルナに対し賭けに出る――。 革命をめぐる策略と陰謀が渦巻き、数多の思惑が交差する下巻。 決して結ばれないはずだった姫君と侍女は、騎士たちが振るう剣と剣のあいだをかいくぐり、再会を果たす。 下巻冒頭のサンプルはこちら https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11134582#2