いっそ何もかもをあきらめてしまえば楽になれるのではないか。 奴隷にされ、働かされるためだけに生きる人生を終わらせようとした主人公ラウール。彼に再び気力を与えたのは、息をのむほどに美しい、黄昏どきの蒼い空の色だった。 天空の盾のためにふたつのリングを探し出すも、褒賞である結婚を辞退しようとするラウール。 だが花嫁選択の場で、彼はフローラを選ぶ。 しかしそれは、計算と打算でしかなかった。 フローラを置いて再び旅に出ようとした主人公に彼女が言った言葉とは。