茶柱エクストリームのBOOTHスターフロスト
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文学フリマ東京30初出（※）『スターフロスト』 4遍の詩を元に異なる世界観の小説を集めた中・短編集。 【執筆者】 天川榎 岩尾葵 雫 蒼乃大樹 【仕様】 文庫本・200P 【タイトル一覧】 言葉の中では いつだって過去に戻れる いつだって未来に行ける そして現実に戻ってくる （※）文学フリマ東京30は、COVIT19による集団感染防止のためイベント中止となりました。 本サークルでは、新刊をイベント頒布同様の日取りにて発行しましたため、通販頒布にて対応いたします。（通販価格は400+送料となります）
言葉の中では
ユキ・ソラ・アラシの三人はスケートボードが趣味の成人男性チーム。 三人は、オリジナルのトリックを決めて次の大海で勝利を夢見て日々練習を重ねていた。 年長者であるソラに従い、練習をする二人だったが、ある時アラシがユキに対してソラのことをどう思っているか、と尋ね始めて…
いつだって過去に戻れる
次の四月からロンドンに転勤することになった社会人OLの私・沙織。 「自分の実力を試してみないか」 そう誘われ快諾したその日の晩、沙織は、高校時代卒業間際の彼と海岸を歩いていた時の夢を見る。 懐かしく、久しい記憶。 今の私は、かつて夢を描いていた私と正直に向き合えているだろうか。 あの場所にもう一度行ってみたい。 そう思った沙織は、自身と彼との思い出の地を訪れる旅を始める。 その先に、彼女が見たものは――
いつだって未来に行ける
二十年間、戦争をし続ける国に生まれた僕は、略奪で生計を立てていた家族をある日、一人の騎士に皆殺しにされた。 騎士は、テロムと名乗った。孤独となった僕は、テロム共に王都に渡り、騎士になるべく騎士団に入り、剣の稽古に明け暮れる。 稽古をかさね、日に日にお互いを意識するようになる二人。 半年の訓練を経て、初めて戦場に繰り出す僕。 しかしその先で不意を突かれて――
そして現実に戻ってくる
独身男性専用シェアハウス「すごもり」の管理人・森野は、ある日主人公・高原剛を管理人室に呼び出し、次の管理人をお願いしたい、と言い出した。 引受ける自信がなかった剛は断ろうとするも、森野は裏で着々と引継ぎの準備を始めていた。 そんな中、かねてから森野と懇意にしており、管理人の座を狙っていた若手起業家志望・御堂の財布が盗難に遭う。 御堂は、同じ「すごもり」の居住者、工場勤務員・金山が犯人ではないかと疑ってかかるが、金山本人はそれを否定していて――