おおきく澄みわたる、あの宇宙へ――Mission4
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種子島を舞台にお姉ちゃんとロケット開発をするノベル『おおきく澄みわたる、あの宇宙へ』、第4話の後編までを収録したバージョンです。 ■ストーリー 世界的な紛争のためにロケット開発が禁じられ、人類が宇宙を目指さなくなった近未来。 そんな中、海辺に繰り出しペンシルロケットを打ち上げようとする二人の男女の姿があった。 少女の名前は糸川美宇。 今亡きロケット技術者の母親の夢を叶えるために、ソラをめざし続ける少女。 少年の名前は糸川与一。 無謀な夢に向かって進み続ける美宇の弟である。 目指すは宇宙の境界50ノーティカルマイルすら超えた、 高度36000km(静止軌道)。 大気すらなく、どこまでも澄みわたる世界へ向かって二人は小さな一歩を踏み出す―― ……はずだったのだが。 ■第4話のストーリー 【カッパロケット制作開始】 日・米・ソのメンバーが集結し、「AVSA研修班」の活動がスタートした。 目的はIGY(国際地球観測年)に際し、カッパロケットによる電離層の直接観測である。 美宇、メアリー、時高はロケットモーターの試験に着手するが、ノウハウ不足による爆発を連発。 与一、奈留、セリーニャは半世紀前の電子部品の調達に奔走する。 無謀な挑戦に暗雲立ち込める中、メアリーの父、ジェームズ・フォン・ブラウン博士のロケット「アトラスV」の打ち上げが迫っていた。
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