魔力循環を促進させる文様を刻んだ金環に種石を添え、肌身離さず種石に魔力を注ぎ続ける。
少しずつ種石が自身の魔力の象徴色に染まり、鉱石が育つ。
見習い魔法使いはこの種石に魔力を注ぐことて魔力循環を身に着ける。
魔術師になれるかどうかを分ける第一の門である。
この鉱石を育てることが出来なかった見習いは適正なし見做されてあっさり破門されるのだとか。
稀に驚くほど大きく鉱石を成長させる見習いがおり、その殆どは歴史に良くも悪くも稀代の大魔導士として名を残している――。
さあ、今年の見習いの中に"本物"はいるかな?