■ストーリー■ これは一般に『伊達VR』として認識されてきたものだ。データの発掘に成功した当初は装着型の天体観測機器ではないかと言われ、その後外観のみを模した伊達眼鏡的な玩具が数多く販売されてきた。 その流れが変わったのは昨年の事だ。新たな文献の発見により内部に希少金属を使用したペリスコープ構造があったことが分かったのだ。 入ってきた光を何ゆえ2度も反射させていたのか。主流となっている説は、目を狙った光学加害装置の影響を取り除く目的ではないかという事だ。反射によって稼いだわずかな時間を使って有用な光と害になる光を分離していたのではないかと言われている。 だがかつては「ミノリータDimmer GX20」と呼ばれていた(と読める)この反射式拡張視覚装置はもっと素晴らしい力を秘めていたと思うのだよ。いや、そうに違いない。 もちろん我々の力ではデータをサルベージし外見を再現するのがやっとだ。再現した形状には出力ノイズも多い。 だからこそ君たち創造師に託したい。 このオブジェクトがどんな効果をもたらすのか、探し出してほしいのだよ。