時炭BL小説本です。
文庫サイズ/本文50頁
(あらすじ)
刀鍛冶の里の一件の後、ようやく復帰のめどが立った炭治郎の元に無一郎が見舞いに訪れる。
他愛ない、それこそ炭治郎にとってはなんてことのないやり取りの中で、無一郎は突然身を固くした。
「どうして炭治郎は、僕にこんな特別な言葉をくれるんだろう」
かすれた声の向こうから、少し焦げたざらめのような、切なくこびりつく匂いがかおってくる。
「僕はきっと、君に恋をしている」
それだけ言い残した無一郎は逃げるように去っていった――。
恋を知らない炭治郎は、無一郎の思いに向かい合い、そして自分の願いにたどり着く。