SEA FOOD BOWL vol.1 〜海のどんぶり〜
- ¥ 700
「海」をテーマにした1万2千文字程度の短編小説を4作品収録。 ホラーミステリー、童話、ノスタルジー、不条理ギャグと、それぞれ毛色の違う短編をお楽しみください。
★仕様
カバー付き文庫本、136p ※ただいま、おまけでサークル特性紙しおりをお付けしております。
赤身「おめかけさん」(ホラーミステリー)
とある孤島に、織川侑希は降り立った。 それは長らく連絡を取っていなかった、旧友からの突然の誘い――。 島に来て、話を聞いてほしいという要望を受けてのことだった。 着いてすぐに出会ったのは、盲目の老女。 彼女は織川に忠告する。けして夕方に出歩いてはならないと。 「『おめかけさん』が、来てしまうからよ」
酢飯「小さな人のゆめ」(童話)
巨人でありながら、小さな体に生まれたハリギリ。 家族との温かな生活に不満はないものの、自分だけが違っているというさびしい想いは消えない。 そんなハリギリが憧れを募らせたのは、遠く遠くに見える海。 海では〈小さな人々〉が〈船〉というものに乗って、生活しているらしかった。 ハリギリは家族を離れ、山を下り、海を目指す旅をする。
雲丹「誰か、海を。」(ノスタルジー)
「海を描いてはくれないか」 内陸の国で生活する、海を見たことのない絵師に寄せられた依頼。 絵師は断るも、依頼人は引き下がらない。 「見れば描けるのか」 そう言うと依頼人は、絵師を強引に海のある町に連れて行く。 絵師は次第に、依頼人の奇妙な郷愁に巻き込まれ――。
鮭卵「滅せよ! 信徒ちゃんwith呪われ系民俗学者」(不条理ギャグ)
とある海中、昆布の国。 神と崇め奉られた異世界転生男は、うっかり禁忌を犯し、今まさに昆布達に処刑されかかっていた。 そこへ現れる、カルボルなる神をあがめる狂信者の女と、不審な民俗学者。 男が狂信者の女に改宗を迫られる一方で、昆布達はワカメと戦争をおっぱじめる。
★お試し読みはこちらから
http://seafoodonbri.starfree.jp/2020/01/07/sb1-shisyoku/