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大まかな内容は大学3年生から社会人になって3年目春までのおよそ4年分の日記と、今までに詠んだ短歌のまとめになります。 ちょ〜素敵な挿絵付きです! ZINE発刊は2年ほど前からやりたいな〜とは思っていました。サークルの先輩で自費出版した方がバズっているのを見て、とても羨ましかった、という浅ましい理由のがかなり大きいですが、学生時代から『本の形にしてみたい』とは思ってました。 編成にあたって、恥ずかしくて大学3年の春〜夏の初期部分はとても読めませんでした。日記に書いてあることはほとんど覚えている出来事で、感情ごと思い出すことができました。記憶のクラウドがわたしにとっては日記なんだなと思います。 一貫して「死にたい」「元彼大好き」「わたしはこんなに特別で光ってるのにお前らは何もわかってくれない」と言うことしか書いていませんでした。 何書いていいのかわからないので、さいごに自薦短歌と自薦日記載せます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 自薦短歌7首 売春の文字美しいこと限りなし 句点のようにショーツを脱いだ いつ誰のためかわからずスクラブが糠漬けのようにしまわれている リクスーが作業着になる しゃぼんだまが割れて散るまで目で追ってしまう 持っていない花束高く放り投げ口にできないラブホテルへ行く 小銭くずすためだけに買う缶コーヒー 好きでもないのにキスしてごめん 飛行機が引っ掻き傷として夜をゆく憐れなところを愛してしまう 覚えてる?バニラのトラック通り過ぎシビアな会話が途切れた一瞬 0418 川内の坂を自転車でしゃーっと降りながら、この通学路が大好きだ、ととうとつに思った。景色を目に焼きつけようと試みて、やめた。ほんとうに上等な思い出というものは、思いだしたいときに鮮明によみがえるものでなくていいのかもしれない、と思ったから。 あっというまに学生生活がやすりを押し付けられているみたいに消費されて線香花火みたいに短くなっていく。ブレーキをかけずに坂を降りていると街のなかに飛び込んでいくような感覚になる。もうすぐここも過去の街として閉じ込められるのか、と思うとやっぱり気をはっていてもさびしいもんはさびしい。(2017年 仙台)