――私は、その『焔』に恋をした――
遥か彼方、遠い過去の因果の末に、春告げの鳥が鳴き方を忘れ、長く冬に魅入られた小国があった。
凍れる森に生まれたリーレは、暖かな風に誘(いざな)われたその先で、氷の檻に囚われたひとりの少女に出逢う。
その少女の髪は、まばゆく猛る白銀の炎。彼女の笑みは、晴れやかな明るい光のようだった。
これは、その命を賭して「焔」に恋をする物語
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文庫版 100頁
1冊完結の短編集です。