死ぬまで殺す
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主人公鈴村は、別れた妻に娘を奪われ、仕事も失い、生きる意味を見いだせなくなっていた。ある日、ウエブサイトを巡っていると集団自殺の募集を見付ける。応募すると、すぐに返事が返ってきた。そして、その日のうちに自殺は決行されることになった。ところが、自殺したはずの翌日、目が覚めると病院だった。確かに、自分は自殺したはずだった。刑事の話によると、自分と主催者以外は死んでいた。その日の深夜、病室に忍び込んでくる主催者。鈴村を迎えに来たという。医師とナースと警察に追われながらも彼らのアジトに向かうが、途中、主催者は死んでしまう。だが、確かに死んだはずの主催者は何事も無かったかの様に起き上がる。不思議に思いながらもアジトに到着した鈴村は銃で撃ち殺されてしまう。だが、彼もまた、再び目を覚ます。鈴村と主催者は死んでも生き返ってしまうという才能を持っていたのだった。 主催者の名前はエンジェル。エンジェルはその才能を活用し、自殺する映像を配信して活動資金にしていた。 自殺願望と見えない明日への恐怖を押し殺しながら生きる、哀しい男と少女のストーリー。